特急形気動車2000系は世界初の振り子式気動車として1989年に通称「TSE」の試作車が登場し、特急「南風」「しまんと」の臨時列車を経て1990年に量産車が投入され、四国の気動車特急の主力として活躍しております。
さて本題ですが、従来気動車に振り子機能を搭載するのはエンジンから台車への動力伝達の反作用から困難とされていました。しかし2つのエンジンから生じる回転力を相殺させることで振り子機能が搭載できるようになり、本形式を始めとする振り子式気動車の誕生に繋がったのです。
本形式の功績はきっと後世にも伝えられていくことでしょう。